なぜ東大には優秀な学生が集まるのか? カリスマ予備校講師が徹底分析!

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センター試験まで、あと1週間を切りましたね。
受験生のみなさんはいよいよ猛スパートでしょうか!?

受験といえば、オーディオブックのFeBeは、昨年末にこんなイベントを開催しました↓↓

なぜ、東大教授はいま、憲法についての入試問題を出したがるのか?

嬉しいことに、大変ご好評をいただきましたので、本日はこのイベントのレポートをお届けします!

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『ディープな日本史・世界史』の著者が登壇!


イベントは、都内の某出版社のホールで行われました。

今回お話いただいたのは、30万部を突破した人気シリーズ『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』の著者である相澤理先生と、『歴史が面白くなる 東大のディープな世界史』の著者の祝田秀全先生のお2方。

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対談は、『東大のディープな〜』シリーズを書こうと思ったきっかけの話に始まり、やがて両先生の「東大入試」への考えに移りました。

東大の問題が「良問」なのはナゼ?


その中でも私が特に印象に残ったのは、

「東大は優秀な学生を集めるために努力している」

というくだり。


東大といえば、日本の最難関の大学。優秀な学生が集まるのは当然・・・と思っていました。

ですが、実は入試問題にもヒミツがあるとのこと。
優秀な学生を集めるために、東大の入試問題は非常に綿密に作られていたんです。


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  (写真左:相澤理先生  右:祝田秀全先生)


みなさんの受験生時代を思いだしていただきたいのですが、私立大学の入試問題などでは、

何これ!? 教科書のどこにも載ってないよ・・・!!!!!?????

というテーマや単語が設問になっていたこと、ありませんか?

たとえば、「ハリウッド女優とゴシップになったアメリカの大統領は誰?」とか(笑)


たしかに、広く勉強している人なら、そんな問題でも解けてしまうことでしょう。

しかし、それをやってしまうと、「その大学に特化した特別な対策」ばかり練ってきた人たちや、偶然その知識をもっていた人たちが有利になってしまいますよね 。


でも、東大が求めているのは、そういった学生ではありません。

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東大は、しっかりと「教科書」の範囲の知識を習得し、それを深く考察することが出来る人が欲しいのです。

なので、東大の入試問題は丸暗記有利型ではありません。「教科書」の範囲の知識で解けるけれども、広い視野で考察することが求められる「超良問」になっているのです。


東大の教授陣が、練りに練って作った問題には、歴史の大切なエッセンスが盛り込まれています。

先生方も「東大の入試問題は、毎回考えれば考えるほど気づきが生まれるし、発見がある」とおっしゃっていました。 

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質疑応答

1時間半の講演は、後半になるにつれヒートアップ。質疑応答は、来場者からの熱心な質問で大いに盛り上がりました。そのなかから2つだけご紹介します。

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いま大学生ですが、暗記型の入試問題を通り抜けて入学したので、東大のように深く考える問題を解いてきた人たちには追いつけない気がします。どうしたら、今からでも「深く考える」ことができるようになるんでしょうか?


暗記してきたものも、いつかは絶対に役に立ちます。そもそも深く考えるのにも、最初は知識を暗記することが必要です。これからは、その暗記したものを使って考えるようにすればよいと思います。

また、たとえば、本を読んだときなどに、地名や人名といった情報を整理するのを癖にするとよいです。 




私は外資系企業に勤めていて、海外の人たちと話をする機会がよくあるのですが、歴史に関する話題となると海外の人たちにはなかなか適いません。それはどうしてですか?


日本と海外とでは、教育の仕方に大きな違いがあります。海外では、教科書に割と強めのバイアスがかけられていることが多く、それが自分の国の歴史に「自信」をもつきっかけになっているのではないでしょうか。

また、日本の学校教育では、世界史が必修になったり日本史が必修になったりして、歴史教育が少しぶれている印象があるので、それも原因かもしれませんね。



終了直後、興奮冷めやまぬ会場で、来場者の方に感想をお伺いしたところ、

「東大の入試問題がすごくしっかり作りこまれていると知り、これから毎年チェックしていきたいと思った」

「歴史の面白さに改めて気がついた」 

などなど、たくさんの嬉しいご感想もいただきました!

とっても「ディープ」な体験でした!


1時間30分と短い時間でしたが、大変濃密な内容のイベントとなりました。スタッフの1人は終了後、知恵熱でボーッとしていました(笑)。


今回のレポートでは、「東大入試では実際にどんな問題が出て、どんなふうに考えれば解けるの?」という点まで掘り下げることはできませんでしたが、相澤先生と祝田先生の著作では、実際の過去問の数々を素材に、おなじみの歴史に違う角度から光があてられていますよ。

みなさんもぜひ、東大の入試問題を通して、歴史の面白さを感じてみてはいかがでしょうか?


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相澤理「歴史が面白くなる 東大のディープな日本史」オーディオブック



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この記事のライター
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SAEKI
世界史選択でした。
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