こんにちは、最近憂鬱気味なヒノハラです。
何がそんなに憂鬱かって? それは……梅雨の到来!
そして、ついに今日、関東地方も梅雨入りしていましましたね。
毎年この時期は、
「移動中の読書、どうしよう……?」と頭を悩ませています。
すぐに湿気でふにゃふにゃになるし、雨にあたればボロボロに……。
本好きのみなさんも、きっと同じような悩みを
抱えているのではないでしょうか。
今日は、そんなあなたにオススメの、
【梅雨でも快適に本を楽しむための4つの方法】をお教えします!
①お風呂用の防水ブックカバーを使う
雨の日にもどうしても本を外で読みたい!
でも、濡れるのはイヤ!
そんなあなたにオススメなのが、
「お風呂用の防水ブックカバー」です。
お風呂用とはいえ、普段使いにももちろん抜群。
雨に濡れた手で本を掴んでも、全く濡れません。
梅雨が終わっても、本来の用途通り、入浴時に使うことができます。
今はお風呂読書用に色々なブックカバーが出ていますので、
お気に入りのカバーを探してみてはいかがでしょうか。
通常のブックカバーでも、ビニール製のものにするだけで結構変わりますよ!
ちなみに私のオススメは、「ブックボックスお風呂用」。
移動時には側面までカバーしてくれる優れものです。
②湿気をとる
残念ながらブックカバーだけでは、
完全に湿気から本を守ることはできません。
だからといって、部屋で一日中除湿機を回し続けるのも、
エコではありませんよね。
そこで本棚にも一工夫。
本棚の奥に新聞紙を詰めたり、除湿剤を置くだけで、
湿気てしまった本も、だいぶ元通りになります。
木炭などを置くのも、手軽で除湿効果がありますよ。
たまに晴れた日に虫干しをすれば、さらに良し。
日光に直接当てないよう、陰を探したり、
布をかけたりしてくださいね。
でも、万が一雨に濡れてしまったら?
そのときは、嘘だと思って冷凍庫で凍らせてみて下さい。
一晩で元通りになります。
ドライヤーで乾かしたりするのと比べても、跡が残りにくいです。
覚えておくと便利な裏ワザです。
③電子書籍で読む
紙と違って電子書籍なら、
たとえ湿度100%の部屋でも、ふやける心配はありません!
自分も最近、Kindle Paperwhiteをお風呂で使っているのですが、
紙の本と違って、まったく湿気に左右されずとっても快適ですよ。
梅雨時にも間違いなく活躍しそうです。
そのまま持ち運んで濡れてしまうのが不安な人や、
「雨に降られながら本を読みたいんだ!」という変わった趣味の方には、
防水カバーの使用をオススメします。
iPadなど向けの防水カバーがいくつか出ていますので、
こちらを使えば雨も全く気になりません。
Kindleなどは、ジップロックに入れてしまうという裏ワザもあります。
もちろん、特別な端末を持っていなくても、
スマートフォンで読むこともできます。
この機会に、電子書籍を一冊試してみるのはいかがでしょうか?
④オーディオブックで聴く
雨の日にこそ真価を発揮するのが、
オーディオブックです!
オーディオブックは、「耳で聴く」本です。
必要なものは、いつも持ち歩いているiPodやウォークマンだけ。
紙の本と違って、湿気対策や防水を心配する必要はほとんどありません!
通勤や通学中、電車やバスの中で聴けるのはもちろんのこと、
外を歩くときも、傘を差したまま本を楽しむことができます。
それに、雨の日に鞄からものを出し入れするのって面倒ですよね。
その点オーディオブックは、
いちいち仕舞ったり出したりする必要はありません。
「家を出てから、会社や学校に着くまで」
途切れず楽しむことができるのです。
梅雨時に外でオーディオブックを聴いていると、
雨の日特有の静寂さなどとも相まって、
ふだん以上に本に集中することができますよ。
今までオーディオブックを聴いたことがなかった人も、
この時期に、ぜひ試してみてください。
オーディオブック配信サイト「FeBe」では、
今年のベストセラー『嫌われる勇気』などの
人気作品をお楽しみいただけます。
(もとの書籍が会話調なので、朗読バージョンもとても耳に入りやすいです。
私も2回続けて聴いてしまいました)
番外編――雨にまつわる本を読む
雨だからといって、憂鬱なことばかりではありません。
雨だからこそ楽しめる本、というのもあるのです。
最後に番外編として、私がオススメする
「梅雨に読みたいミステリ、ホラー、SF」を一冊ずつご紹介します!
梓崎優『リバーサイド・チルドレン』
今年、大藪春彦賞を受賞して話題になりました。
カンボジアを舞台に、
ストリートチルドレンを襲う連続殺人事件を描いた作品。カンボジアでしかありえない「前代未聞の動機」が見どころの、
完成度の高いミステリです。
詩情豊かに描かれる雨の描写が印象的で、
梅雨時に読めば感情移入も倍増。
作中を通して描かれる「雨」が
全く別の意味を持ってくるクライマックスは必見です。
恩田陸『月の裏側』
雨とホラーはもともと相性が良いもの。
中でもイチオシなのが、この一冊です。
九州の水郷都市・箭納倉で起こる
奇妙な人間失踪事件を描いたホラー作品。
雨の降りしきる中、
ひたひたと迫ってくる正体不明の恐怖は、
じめっとした空気のときにこそ、臨場感たっぷりに味わえるはず。
ノスタルジックな美しさを伴って描かれる、
雨や水路といった様々な「水」のイメージも注目です。
レイ・ブラッドベリ『メランコリイの妙薬』
この短篇集に収録されている「すべての夏をこの一日に」こそ、
梅雨時に読みたい一作です。
舞台は一年中雨が降り続ける金星。
「7年に一度、2時間だけ晴れる」というこの世界で、
生まれてから一度も太陽を見たことのない子供たちが
初めて体験する「晴れ」の一日を描いた作品です。
待ち望んだ太陽の下で跳ねまわる子供たちの歓喜が、
活き活きと描かれています。
この短編を読んで、梅雨明けの空に思いを馳せてみましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
雨の日だからといって、本を諦めるのは勿体ありません。
ここで紹介した方法を参考にして、
ぜひ「梅雨ならではの本の楽しみ方」を見つけて下さいね!
最近は水族館に行って一日中本を読みたいと夢想中。